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大学卒業について

曲 圭子顔写真 曲圭子

 今年の春、ワークスの所長はじめ先輩方、そして両親、毎日の私の生活を支えてくれている介護人・友達と本当に多くの方々に支えていただき、佛教大学社会福祉学部を卒業することが出来ました。今入学した頃からのことを思い出すと通信課程は通学課程のように、厳しい受験もなく、書類選考だけで簡単に入学できるとはいえども、入学したから卒業するまでの毎日が自分の根気と時間との戦いでした。入学が決定された翌日に何十冊のテキスト、リポート用紙やスクーリング受講にあたっての必要な書類が送られて来て、幼い頃からの夢だった女子大生になれた嬉しさの反面、どの科目から手をつけて行けば良いのか、また通信教育ならればの与えられたテキストを読んで、これに関して自分なりに参考文献などで調べて、果たして大学生に見合う文章・レポートを書いて、卒業に必要な単位を取得することができるのか言う不安が一杯のまま大学生活がスタートしました。
 その日から毎日、どこ行くときでも、絶えず大学のテキストを携帯し、親の車・電車などでの移動時などにテキストを読み、家に帰ってたらパソコンに向かい、テキスト・参考文献を照らし合わし、自分なりのノートを作成し、そのノートをもとに自分の考えや思いを書き加えながら、1科目約8〜16枚のレポートを仕上げて、大学に送付すると言う作業の繰り返しでした。私は、文字一つを打つのもかなり時間が懸かるため、1科目のリポートも2ヶ月かかって仕上げるのがやっとでした。
 いつも自分の部屋に山積みされている大学のテキストを見る度に、気が遠くなり、「こんな勉強方法でいいのか」と自分を責めたり、「やっぱり自分は大学卒業することは無理なのかなぁ」と思い諦め挫折しそうになったこともしばしばありました。でもスクーリングに行くたびに様々な障害を持つ仲間・通学課程のボランティアサークルの仲間と出会い、その仲間たちと親しくなる中で、当時、兵庫の実家で両親の見守りのもとで生活し、また両親に車で送迎されてスクーリングに通っていた私にとって、数多くの刺激をえることでき、また仲間達で文通などをして「一緒に頑張ろう」という一つの励みとなり、6年と言う長い年月が懸かりましたが、念願の卒業証書を得ることができました。
 これからも大学で学んだことやワークスの日々の仕事の中で積んできた経験を生かしながら少しずつでも前進できるように、1歩1歩確実に歩んでいきたく思っています。
 最後になりましたが、この紙面をお借りして、5歳までお座りさえも間にならなかった寝たりきりだった私に一日4回も過酷なリハビリをしてくれ、大学まで行かせてくれた両親、私のより良い学生生活を支えてくれた介護人・通学課程の社会福祉研究会の仲間・多くの友人にお礼を言わせて頂きます。
 本当に有難うございました。

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