介護保険制度を利用し始めて思うこと   岩本永子

 私たち夫婦が車椅子住宅に住み始めてから早くも19年目を迎えました。年を取るにつれ手足の動きが衰えてきて自立生活が困難になりました。区役所のホームヘルパーさんに来て いただいてから10年あまりが過ぎた頃、主人が糖尿病のため、急に検査入院をすることになり、食事の作り方にも困っていた時に全身性障害者介護支援の運動が実り全身性障害者介護人派遣事業が始まりました。すぐに利用 させていただき本当に助かりました。 開始から5年目を迎えている全身性障害者介護人派遣制度を利用して、地域の方や知り合いの方など、自分で介護者を探してきて、介護をしていただけるようにもなりました。お風呂に入る時や、お食事作り、外出や買い物に付いて来ていただいたり、近くに 住んでおられる方々にお願いして、優しく介をしていただけますので、大変助かってお ります。今ではワークス共同作業所へ行く日も、お弁当を美味しくいただいております。
  今年4月から始まった介護保険制度が、6月1日より、私の家庭でも始まり、アイリスサービスセンターから来て下さることになりました。 お掃除や布団干しはお天気次第、布団カバーの交換は2週間に1回、お昼のお弁当以外の家にいる時の食事は、冷蔵庫の残り物で済ませています。夕食は月〜金曜日に作りに来ていただけますので、本当に助かっています。でも、この制度の中には主人には使えないものが増えてきたため「おまえはいいなぁ・・介護保険制度が利用出来て・・・」と主人に言われるようになりました。私より6才年下の主人とは、今まで同じように助け合いながら生活して来たのに、その言葉に私は考えこんでしまい福祉課へ相談に行きました。色々と考えていただいて、主人の方は特別障害者制度を一緒に利用させてもらうことが出来るようになり嬉しく思いました。1週間のうち「月水土日」は、通院やお買い物に行ったり、また、健康を保つために、主人と、私と、介護の人たち3人とで、高野にある京都市障害者スポーツセンターのプールに泳ぎに行ったりします。指導を受けながら大分泳げるようになり、大変うれしく喜んでいます。それから、作業所に行く「火木金」には、朝6時に京都厚生園からヘルパーさん1人が来て下さいます。衣服の着替えに今までは1時間近くかかっていたのがあっという間にテキバキと着替えが出来るようになり、今までの時間の使い方に強い疑問を感じました。
介護保険制度のこれからの進み方が、私にはイマイチ分からないのですが、それは地域によって違うらしく、友人と同じ施設にデイサービスに行けないのが残念に思います。そんな中で私なりに考えている事があります。それは、介護保険は決められた介護内容だけでしか受けられないのですが、急に介護が必要なことが出来た時にも、介護が受けられるようにしてほしいということです。今一度、介護をして下さる側、介護を頼む側の立場に立って、制度の内容を考えてほしいと思います。


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