ゲームソフトを作成しながら思うこと

 仕事するのがしんどくなるほどいやな蒸し暑さの中、今まで 取り 組んで来たことは、ゲームソフト(電動車いすサッカー)を作成す ることです。本当はディスクター(JCIL広告)をCD−ROMに作 成しようと思ったのですが、ディスクターの基盤である、リンゴプ ログラムの仕方が理解し得ないのと、このプログラムに詳しい人 がいなかったから、とりあえずあきらめていました。そんなある 日、職員の藤原さんと、宇治にあるパソコンハウスというパソコ ン教室まで、アクセスの勉強に行って来ました。アクセスの勉強 が終わってから、Klik & Play(クリック・アンド・プレイ) というゲームソフトを勉強しませんか?と、先生に言われました。 言われた時に、僕はプログラムがすごく凝っているイメージを持っ ていましたが、実際にこの作成ソフトを見たら、思ったよりも簡単 にソフト作成ができました。それからは先生の指導でソフトの作成 法を勉強しました。職員の藤原さんと「WORK'Sのオリジナルゲ ームソ フトを作ろう」という話があって、僕は自信半分でやってみた ら、画像によってプログラムの内容が変わってくるので、いくら作成し てもなかなかうまく行きません。なぜうまく行かないのか、七転八倒し ながら考え抜いてここまで来ました。それからは他に仕事が入って、な かなか思うように進められない状態が続いていたけど、何となくプログ ラムの内容が解りつつありゲームの動きが良くなってきた気がします。 しかし、まだまだダメです。コンピュータという機械は、まるで生まれ たばかりの赤ちゃんのように、未知なところが数え切れないほど多くあ りますのでもっと、掘り下げるように勉強しなければならないのです。 僕は、思い間違えたことも多いので、どんなふうにこんな癖を治せば良 いかという課題で悩むのです。これからの世の中は、IT産業の中心に ペンチャー企業が次々と生まれて来ます。したがって障害を持つ人々に は完全なる社会参加というテーマは達成し得ないかも知れないが、せめ て一人一人が自らの出来ること、あるいは健常者には出来ないことが出 来るということを、自信を持って社会にアピールする必要があると僕は 思います。アピール出来なければ社会は変わらないでしょう?
  最近あるTV番組の中で、「いじめ体験」というテーマで、様々な国の若い人々が中心になって、討論しているのを見ました。その中でなるほどと感じたのは、ある国の若い人の発言の中で「日本人は何故、人と同じ物に合わせなければならないのか」という疑問が出たのです。人と違うことを認めないのは日本人だけだなと思いました。そういう意味で、障害を持つ人の親達は、「親に障害を持つ人を管理する責任があるのだ」という扶養義務が、社会風景の中にあって、僕たちが責任を持って人生を過ごすという自己決定権を認めないのかと、疑問を持ってい ます。
  皆と同じ事をやるべきではなく、一人一人が自分らしく生きていく個性を認め合いながら、自己を確立することが大切なのです。世の 中は、それぞれの違いを認めざるを得ない訳ではないので、自己を 力強くアピールして行く必要がありますが、それにつきまとってくる 様々な出来事に出会っても、一人一人が、堂々と闘いましょう。僕 は今、自立生活を実践することを目指してがんばっています。いろ いろと気苦労があって大変な時代だからこそ、様々な障害にも屈す ることなく、真剣に乗り越えて行かなければなりません。by HOG
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